看護師の仕事は多岐に渡り、日々の業務はとても忙しいです。

そんな中で看護研究を行うことは負担も大きく、嫌がる看護師が多いのも事実です。多くの病院では看護研究は輪番制になっているため、自分の番が回ってきたから仕方なく研究に取り組むという看護師がほとんどです。

しかし、看護研究は日々の業務を見直し、自分の看護への仕事の取り組み方を見つめ直す良い機会にもなります。研究のために、日々の業務にも問題点や改善方法を探りながら取り組むようになります。そして、患者へのケアにも変化が出てくるはずです。今まで決められた仕事を何の疑問も持たずに取り組んでいた看護師にとっては、思っていた以上に自身の業務に問題点が多くあることに気付くことにもなるでしょう。

こういった意識改革は普段の業務の問題点を洗い出し、病院全体の業務改善に繋がったり患者にとってもより良いケアを受けられるようになったりとメリットが多くあります。その結果、患者の医療や看護に対する満足度も上がり医療従事者のモチベーションアップにも繋がるはずです。

看護研究は、看護師になりたい学生やすでに現場で働いている看護師も行っています。
それは、看護学の研究や発表を通して看護技術の改善や発展に役立っています。また、自身の勤める病院だけでなく他の病院に勤める看護師の看護研究を知ることは自身の知見を広げる事にも役立ちます。自身の研究も逆に誰かに刺激を与えることも可能なのです。